量子化学計算には、 Hartree-Fock交換項という計算が面倒な項が、しばしば必要になる。 長代新治さん(当時修士学生)は、この複雑で難しい項を、超並列で計算するアルゴリズムを開発し、プログラムを実装した。先行研究と同等以上の性能が得られ、量子化学計算が相当速くなる事が分かった。この研究は2014-16年に行い、2016年アメリカ化学会年会などで発表済である。GPUによる高速プログラミングには、良いアルゴリズムと高度な実装技術が必要である。海外や国内で発表される研究には、比較用CPUプログラムがしょぼいだけという、見せかけだけの研究が多い。が本物のgeekを目指す学生の皆さんには、一度は超並列計算に挑戦して貰いたいと思う。